こんにちは!軟骨無形成症を持つ息子・モーリーの母、えりかです。アメリカで3人の子育てをしています。
子供がいる方は子供のとっさの発言に困惑したり、恥ずかしい、申し訳ないと思ったことはありませんか?
『なんであの人は髪の毛が少ないの?』『あの人、腕が片方ない!』『あの人の歩き方変じゃない?』などなど…
こんな発言を聞いたら親としては少し脳内パニックになりませんか?私も子供がいるので子どもの急な発言でびっくりしたり、困ったことがあります。また軟骨無形成症という骨の疾患を持つ息子は見た目が特徴的なため、周りから何か言われる体験もするようになってきました。
今回は子供がとっさに発言してしまった親側と発言された子の親側、両方の視点からお話できたらいいなと思います。子供にどんな声掛けや話合いをするのか、言われた側はどう感じているのか。あくまでも私視点になりますが参考にしていただけると嬉しいです。
子供の純粋に思った言葉や疑問であることへの理解
スーパーや街中などで障がい者や特徴的な人を見たとき子供がとっさに言葉にしてしまう場面は珍しいことではないと思います。大人でも『あ!!』と声に出してしまうこともありますから。
こうした発言はいい意味での好奇心や興味、純粋な疑問からくる発言でなんの悪気もなく、傷つける意図もありません。(もちろん明らかに悪気がある場合は別です。)
ここで重要なのは子供の発言よりもその発言に対して大人のとる行動と対応だと思います。
子供より大人の行動が人を傷つけることも…
『あの人なんであんなに小さいの?』『あの人なんであんな大きな声出して歩いてるの?』『あの人、足がないよ。』
本人を目の前にして子供がこんな発言をしてしまったとき、皆さんは親としてどんなことを子供に言いますか?どんな行動をしますか?
「そんなこと言わないの」「見ちゃダメ」「あっちいくわよ」「シーッ!!(静かにという合図)」
とっさにこういった場面に遭遇すると大人もプチパニック。あんな風に言わなくてもよかったのに…どう行動していいかわからなかった…など大人でもどうしていいかわからず相手を意図せず傷つけてしまうことがあります。
実はこういった言葉は『存在してはいけないもの』のように感じてしまい、相手にとても嫌な思いをさせてしまうことがあります。これは実際に障がい者インタビューを拝見した際におっしゃっていた方がいらっしゃいました。
私自身もとっさに何か発言した子に対して大人がそのような対応をしたら同じように感じてしまいモーリーの母としては悲しくなると思います。面と向かって『なぜ?』と聞いてくれた方が嬉しいですし、傷つきにくいです。私がモーリーのことを説明して理解を広げるチャンスがあるから。そして純粋に興味を持ってくれた、知ろうとしてくれたことも嬉しいからです。
でも、ネガティブな対応をされると説明するチャンスもないですし、発言をしたお子さんは障がいや病気の話題に触れてはいけない、見なかったこととして扱うものだと感じてしまうのではないかと思います。
※あくまでも私の意見であって、みんなが面と向かって質問にウェルカムではないことだけはご理解ください。
とっさの発言への対処法
では、子供がとっさに発言してしまったとき、どんな対処をするのが良いのでしょうか。これはきっと不正解だったんじゃないかと思うことはあるものの、はっきりとした正解はないと思います。とっても難しいですね…
とっさに発言してしまった言葉は時間を巻き戻すこともできませんし、発言をなかったことにすることはできません。そしてその発言で嫌な思いや傷つけてしまったとしたら…それもまた、なかったことにはできません。
私が心がけているのは堂々と説明するようにすること。「あの人なんで足が片方ないの?」と言われたら、「何か病気かケガで足をバイバイしなくてはいけなくなったのかもね。生まれたときからなかった人もいるんだよ。」
言われた方も子供が悪気なく言ってしまったことという一定の理解はあると思います。でもだからといって傷つかないわけでも嫌な思いをしないというものではないと思います。子供なんだからいいじゃん!仕方ないじゃん!って片づけるのも少し違うと思うのです。そのため、我が家では堂々と説明するように心がけています。「そんなこと言っちゃダメ」などと言われるより、子供に説明して理解を深めてくれた方が相手にも誠意ある対応だと思ってもらえるかもしれませんし、子供の教育にもつながると思います。言ってしまった相手、聞こえてしまったかもしれない相手に最大限の敬意をはらって私ができる精一杯の対応だと思っています。
普段からできる子供との話し合いとルール
我が家では普段から『人の体の特徴について指摘したり、発言しないようにしよう』というのを子供に伝えています。
手足がない、頭が大きい、手の形がほかの人と違う、ハゲている、太っている、痩せている…自分ではわからなくても相手は言われたら傷つく場合もあるので言わないようにしようねと話をしています。
でも疑問を持つことやそれを解決するのは大切だと思います。「質問はしていいよ。ただご本人のいる前では質問しないでね。」としています。コソコソするのも失礼なので基本的には完全にご本人のいない場所でママやパパにいつでも聞いていいよとしています。
まとめ
子供がとっさな発言をしてしまった日は子供の知識と理解を広げるチャンスです!その質問にまつわる知識を少し広げて話をしてみましょう!
家に戻ってから「足がない人は車いすを使うこともあるし、義足と言って足にかわりになるものを付けて歩いたり走ったりもできるんだよ。」子供が疑問・興味を持った部分を説明して深堀りすることでまた同じような人を見かけたときに聞くことはないでしょうし、世の中にはいろんな人がいて一緒に生きていると認識してくれることでしょう。
また、賛否両論あるとは思いますが我が家では『障がい・障がい者』というワードを普通に使います。モーリーにも『障がいがある』とほかの人に言います。それは『障がい・障がい者』という言葉をネガティブに思ってほしくないから。私の思う『障がい』の意味は『多くの障がいを乗り越えて強く生きる人』だと思っています。『障がい=ネガティブで触れてはいけない存在』だと思ってほしくないというのが1番の理由です。
そして社会にはいろんな人、いろんな病気と闘う人、様々な障がいがある人がいるということ、そして当たり前にいろんな人がいるのがこの世界なんだよと伝えるようにもしています。
ぜひとっさの発言も悪いことと思わず、今日はお子さんの『理解を深める日だった』と思ってその日の親子の会話のトピックにしてみてください。より多くの人がその日の出来事をきっかけに少しの理解を深めその輪が広がることでより良い世界へ繋がると思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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